>>335
今の我々がドイツ人=じゃがいもと揶揄するぐらいにドイツ人はジャガイモ料理が大好きですが、その張本人が
誰あろうプロイセンのフリードリヒ大王だったりします。

新大陸からもたらされたジャガイモは、痩せた土地でも高収穫が期待できるので、農業生産振興を目論む
フリードリヒ大王も着目し、農民らにジャガイモ栽培を強く勧めたものの、党の農民らはジャガイモの
見た目の悪さの為に敬遠して中々栽培が進みません。

そうして偉大なるフリードリヒ大王は一休さん張りのトンチを発揮して、早速実行に移しました。

まず王宮にほど近い畑にジャガイモを植え、周囲を柵で囲い多数の警備兵も付けた上で立て看板に
「ここに王室御用達の高級作物を植える物也。 これを盗む者は厳罰に処す」と書きました。

農民らもそこまで仰々しく書かれると、それを栽培して売れば大儲けできる作物に違いないと思い込み、
夜中になると続々と畑のイモを盗みに忍び込みます。

畑を警備する兵士らにも、事前に交代時の隙を作る様にしていたり、居眠りしているふりをして侵入する
農民の仕事をやり易くしました。

こうして大儲けを目論む農民らがこぞって盗んだジャガイモを張り切って栽培した為に、これ以降ジャガイモは
ドイツに広く普及する事になったのです。