戦艦同士の砲戦と追撃戦の一例

カラブリア沖 海戦図 1940年7月9日 
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/Battle_of_calabria_1940_ja.png

参加した英戦艦3隻
31,315t 24kt 射程27,420m ;ウォースパイト
32.980t 25kt 射程22,850m ;マレーヤ
29,150t 21kt 射程27,420m ;ロイヤル・サブリン

ウォースパイトの砲戦内容
15時26分 距離24.100mで伊巡艦隊に10斉射。伊艦隊は煙幕を張って待避。命中なし
     一時射撃中止
15時33分 2隻の伊巡に8斉射。伊巡は煙幕を張り待避。命中なし

15時53分 距離23,700mで伊戦艦ジュリオ・チェザーレに対し砲撃開始
16時00分 距離21,000m 13斉射目に命中1、敵艦に黒煙
16時04分 煙幕により17斉射で砲撃中止

「戦艦ウォースパイト」 タラント著より

ウォースパイトの命中率は0.数パーセントほど。他の2隻の英戦艦は短射程と低速のため有効な戦闘は出来なかった

ウォースパイト敵戦艦の砲弾に夾叉されたが、艦首左の前方360メートルに落ちた一弾がもっとも近い弾着だった
イタリア戦艦の砲撃は精度が低く広い範囲にばらばらに着弾した。有効な砲撃のためにはもっと接近する必要がある

16時40分 100機以上のイタリア空軍機による爆撃を受ける。命中弾は無かったがイタリア艦隊の追撃は断念