公平を期するために追記しておくと、アイヌも農耕をしなかったわけではない
女がやるものとして小規模化していたのだ
実はシャクシャインの戦い以前は大規模に農業をしていて半農半漁という説もあるが、これには否定的
なぜなら縄文時代中期の北海道の人口推計に対してアイヌ人口は江戸時代を通じて3分の1程度の低水準を維持し続けた
明らかに主食として利用できていない
擦文文化（続縄文文化）人は明確に雑穀農業を営んでいたのに
そして一方の和人の人口は幕末期には実に6万人に達しているにも関わらずにである
文化的な農耕忌避は松前藩のプロパガンダのせいだとか農具などの鉄を取り上げていたからだとか全部日本人のせいにする話もあるが、いくらなんでもそれでアイヌ人自身の神話まで改変されるとは思い難い
（樺太アイヌなど、男が畑に入るだけでバカになるからやめろと言われたという証言がなされている）

以上をもって、アイヌの主要な特徴として農耕忌避があり、それはオホーツク文化などの外部由来である可能性が高い
寒冷地に再適応する過程でアイヌ文化は縄文文化的要素の多く、少なくとも一部を喪失していると考えるものです

というわけでよい子の諸君はアイヌ民族が日本列島全体の先住民だとか縄文人の子孫だから今の日本人は侵略者だとかいう寝言はもう言わないこと