時間がロシアに味方する
プーチン大統領には時間が味方している、と信じるだけの理由がある。

消耗戦の様相を呈する東部ウクライナの戦場で、ロシア軍が敗れつつある兆候は見られない。侵攻当初こそ、ロシア経済は西側の強力な制裁によって痛打されたが、現状は崩壊からほど遠い。

新年と、それにつづく東方正教会のクリスマスを前にして、夜のモスクワは七色のイルミネーションで照らされる。去年と同じように、人々は地域集中暖房システムの効いた暖かな室内で、Tシャツ一枚の快適な冬を過ごしているはずだ。エネルギー資源と食糧を持てる国の経済は強い、と言わざるを得ない。

ロシア経済は好調
逆説的だが、6月末に起きた「プリゴジンの乱」を経て、プーチン氏の権力基盤はいっそう強化された。結局、最後に勝ったのはプーチン氏で、彼は自らが味わった辱めを「冷ました料理」(「復讐は、ほとぼりが冷めた頃におこなうもの」というロシアの諺)で仕返しした。いまでは多くの国民が、これまで以上に大統領に忠実であらねばならないと感じている。

いまや中東の都ドバイは、ロシア産原油やダイヤモンドの、制裁とは無縁の取引市場と化している。ウラル原油の採算分岐点は1バレル30‐40ドルほどと推定されるが、9月におけるバルト海に面するロシアの港からの平均積出し価格は1バレル81.8ドルだったと、国際エネルギー機関(IEA)は推定している。

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