露軍、ミサイル計7400発発射 ウクライナ侵略開始後
産経新聞 12/22(金) 8:31配信

ウクライナ空軍のイグナト報道官は21日、昨年2月の侵略開始以降にロシア軍がウクライナに7400発のミサイルを発射し、うち1600発をウクライナ空軍が
撃墜したと明らかにした。
ウクライナ空軍はまた、露軍が飛来させたイラン製の自爆ドローン(無人機)3600機のうち2900機を撃墜したという。
地元テレビでの発言をウクライナメディアが伝えた。

イグナト氏は一方で、ウクライナが保有する旧ソ連製の防空システムや弾薬が枯渇しつつあると指摘。
防空力向上のために、ウクライナは米国の「パトリオット」や「ドイツのIRIS-T」など欧米製防空システムの追加供与や戦闘機を必要としていると訴えた。

イグナト氏によると、露軍が発射したミサイルの3分の1が防空ミサイルシステム「S300」「S400」から発射されたミサイルと、空対艦ミサイル「Kh22」だった。
露軍はこのほか、短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」900発や極超音速巡航ミサイル「キンジャル」48発も発射した。
キンジャルはパトリオットの供与前は撃墜が困難だったが、供与後は15発の撃墜に成功したという。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は21日のビデオ声明で、同国情報機関からの報告として「ロシアの軍需産業の活動に減退の兆しがみられる」と指摘。
「われわれはそれをさらに低迷させる」と述べた。欧米諸国と協調した対露制裁の強化などを念頭に置いた発言だとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d78efd5fa14f761d6b2706eff15a388143add93

イスカンデルやキンジャールも大量に投射したものの、西側対空兵器による防空コンプレックスが強化されるに従い、その効果は確実に削がれている模様。

それにしても英国製のストームシャドウ巡航ミサイルが比較的少数の供与であるにも関わらず、大きな戦果を挙げている所からすると、今のロシアの
防空能力では西側製スタンドオフ兵器やステルス戦闘機群には極めて分が悪そう。