ヒズボラ司令官が死亡 イスラエル軍空爆か、緊張さらに高まるおそれ
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イスラエルと国境を挟んで戦火を交えているレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは8日、ウィサム・タウィル司令官が死亡したと発表した。
AFP通信によると、同氏はレバノン南部で車に乗っていて、イスラエル軍の空爆で殺害されたという。パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘が3カ月以上続くなか、ハマスと共闘するヒズボラの司令官の死亡により、地域の緊張がさらに高まるおそれがある。

AFPなどによると、タウィル氏はヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」に所属する部隊の副官で、レバノン南部でヒズボラの作戦を統括する指導的な役割を担っていたという。イスラエル側からは、タウィル氏の死亡に関するコメントは発表されていない。
AFPの集計では、昨年10月以降のイスラエル軍との戦闘で135人以上のヒズボラ戦闘員が死亡しているが、司令官の殺害は異例とみられる。
ヒズボラは6日、イスラエル北部にある同国軍の航空管制基地を62発のロケット弾で攻撃したと主張しており、イスラエル側が報復したとの見方もある。