イランは11日、中東のオマーン湾で石油タンカーを拿捕(だほ)したと発表した。
アメリカへの報復だとしている。

イランが拿捕したのは、石油タンカーの「セント・ニコラス」で、2023年、アメリカの対イラン制裁に違反してイラン産の原油輸送していたとして、アメリカが押収した船舶と同一だという。

イラン国営通信によると、イラン海軍は11日、「セント・ニコラス」が、2023年に原油を盗んでアメリカに引き渡したことから拿捕したとしている。

「セント・ニコラス」にはフィリピン人18人とギリシャ人1人が乗り、イラク産原油を積んでトルコに向かっていた。

紅海では、イエメンの反政府組織フーシ派がパレスチナへの連帯を掲げ船舶へ攻撃を行っているほか、2023年11月には日本企業が運航する貨物船を拿捕するなど、海上輸送に混乱が広がっている。

https://www.fnn.jp/articles/-/641536