「欧州の自死」という保守派の書いた本があるんだが、どうやって綺麗ごとでリベラルが誤魔化してきたかを述べてますが、ややくどい論述。文化や共同体に話が限定されている。
「ヨーロッパとイスラーム」っていう岩波新書があって、ちょっと前のものだが重版されてんね。こちらは経済がベースにあるとも言ってる。先進国の出生率が軒並み低下して、移民の労働力がないと国自体が成り立たなくなっている現状。今の日本も似てきてるが。ドイツの移民政策の変化とイスラエル支持ってのはどこかで繋がっている。

翻ってイスラエルは、ここでも誰かが指摘していた通り、パレスチナ人などの格安の労働力で農業・建設業などが成り立っていた。昔のプランテーションみたいなものか、その武装版。そこに建国の精神的シンボルとされる働かない超正統派の存在が絡んでいて、事態を複雑にしている。単純に比較はできないものの、欧州の労働・産業構造を歪んだ形で実装しているようなところがある。