露前大統領、米供与の兵器で攻撃されれば「核兵器で反撃も」…威嚇する狙いか

ロシアの安全保障会議副議長を務めるメドベージェフ前大統領は11日、自身のSNSで、ウクライナが米国やその同盟国から供与された兵器で露国内のミサイル基地を攻撃した場合、ロシアは核兵器で反撃する可能性があると警告した。核の使用をちらつかせ、威嚇する狙いがあるとみられる。
 メドベージェフ氏は昨年夏には、ウクライナでの戦争を終わらせるには「米国が広島と長崎に原爆を投下した時のようにすればいい」などと発言し、日本政府が非難したこともある。フ氏は、ウクライナ軍が西側から供与された長距離ミサイルで、露国内のミサイル発射基地への攻撃を検討していると主張。その上で「これは核抑止に関するロシアの国家政策の基本事項が発動されるリスクがある」と投稿した。基本事項は「国家の存立が脅威にさらされる場合」などに大統領が核使用を検討すると規定している。