他の人も書いているが決定的なのはソ連参戦
8/9 ソ連の対日参戦の報告を受けた鈴木首相は直ちに最高戦争指導会議を開催 会議冒頭で広島の原爆投下とソ連の参戦について説明した上で最早本土決戦は成り立たずポツダム宣言受諾の他は無いと考えると会議の議題を明確にした
明治憲法体制で首相が軍事作戦のそれも成否について意見を言うのは統帥権干犯の最たるもので、鈴木首相にとっては不退転かつ乾坤一擲の宣言だった
本土決戦計画の決号作戦はソ連の中立が保たれて満州・華北・朝鮮・北海道を後背地にして九州と本土で米軍を迎え撃つ計画だった それは参加者皆分かっていたから陸海軍首脳も本土決戦で勝てるとは反論出来ず、論点は国体護持・武装解除・戦犯裁判の受諾条件に絞られて行った
それを受けて鈴木首相は翌日に天皇臨席の最高戦争指導会議(御前会議)の開催を宣言する なので本土決戦が放棄されたのは正にこの8/9の会議と言える
映画「日本で一番長い日」で早朝ソ連参戦の一報を受けた鈴木首相が「迫水君 直ちに最高戦争指導会議を開催してください」と言うシーンがあるのは、この時を逃さず終戦に持っていくと首相が決意した場面であるからだね