続き
ただ、市の中心部を守るのは依然として第110旅団と国家警備隊や特殊部隊の一部だけとなっている。

2000人規模の第110旅団は休息のための交代を一度もせず、連日戦い続けてきた。歩兵は塹壕に陣取り、攻めたり守ったりする。ドローン(無人機)の操縦士は爆発物を積んだドローンなどを飛ばしときには廃墟に駆け込んでアンテナを設ける。砲手はグレネードランチャー(擲弾発射器)や対戦車ミサイルを目標に向けて撃ち込む。

第110旅団、あるいは増援の旅団もそうやって、この4カ月、攻撃してくるロシア軍の縦隊をつぶしてきた。昨年12月までにロシア側は死者・重傷者を1万3000人出し、装甲車両を数百両失った。2カ月後の現在、ロシア軍の兵力の損耗は2倍に膨らんでいる可能性がある。

だが、ロシアは新たな部隊を次から次に「肉挽き機」のような戦場に投入し続けた。人員にも装備にも多大な犠牲を出しながら、ロシア軍はまずアウジーイウカの側面に、次に市内へとじわじわ前進してきた。

ウクライナ軍によるアウジーイウカの防衛では、常に小型ドローンが鍵を握ってきた。やって来るロシア軍部隊を偵察ドローンが発見する。爆発物を積んだFPV(1人称視点)ドローンがそれを攻撃する。最後はM2や戦車が出撃してとどめを刺す。