大隊指揮官のオレクサンドルは「部隊の充足率は平均35%」「これが前線部隊にとって日常的な光景」
「過去5ヶ月間に送られてきた補充兵の数は5人」「送られてくる新兵は訓練不足の場合が多い」
「死傷する可能性が高い訓練不足の新兵を戦場に送り込むかどうかでジレンマに陥っている」
「前線部隊では兵士不足が深刻で前向きな展望が全く見出だせない」「(この戦いは)多くの死者を出して
世界的な失敗に終わるだろう」「敵がハルキウで失敗(戦力密度の低下)を犯したのと同じように
戦線の何処かが何れ崩壊するだろう」と語った

ザルジニー総司令官は「火力と兵力に優れるロシア軍相手に成功を収め、昨年と同程度と予想される
人的損失に備えるには50万人程度の追加動員が必要だ」と主張、ゼレンスキー大統領は「これほど
の追加動員が必要な理由をもっと明確にせよ」と反発しているが、大統領府が大規模な追加動員に
難色を示すのは財源確保が難しいという側面もある。
非軍事分野の財源は米国、カナダ、EU諸国からの金融支援、IMFからの融資に依存し、この資金を
兵士への給与支払いに転用することは禁止されているため、追加動員にかかる
5,000億フリヴニャ=約2兆円はウクライナ自身の財源から捻出しなければならない