東野篤子 Atsuko Higashino
@AtsukoHigashino
色々な思いが交錯する中で読みました。

私はかねてから、このタラス・クジオ先生のお書きになるものは好んで読んできたのですが、2022年半ばに岡部先生のご尽力でクジオ先生と直接お会いし、じっくりと議論をすることが出来ました。

その時たしかにクジオ先生は、「クリミアはロシアとの交渉の材料とするのが一案」と仰っておられました。
それは、「外交交渉」とか「取引」とかいう側面以上に、仮にロシアがクリミアを失うことになれば、ロシアはその時こそ核の使用も辞さないかもしれないから、ウクライナと欧州を核の悲劇から守るためにもやむを得ない…というご主張でした。
先生を囲む場がシン…と静まりかえったのを昨日のことのように覚えています。

しかしこの記事にあるように、昨年から今年にかけて、クリミアをめぐるウクライナ側の認識は大きく変化しつつあります。西側諸国にしても、ウクライナによるクリミア近辺のロシア軍に対する攻撃に異を唱える国は、ここに至ってはほとんどありません。これは2022年との大きな違いです。

戦場を巡る認識は日々刻々と変化します。「あのとき●●と主張していた人間は、その主張を死ぬまで変えてはならない」ということに拘泥することほど、国際政治を見る目を曇らせることはないのです。
https://asahi.com/articles/ASRBL72SPRBFUHBI00Q.html
午前2:55 · 2024年2月13日·1.7万件の表示