H3の特筆すべきところは
エキスパンダーサイクルオンリーの大型ロケットエンジンを作ったところ
一般的なロケットはガスジェネレーターサイクルと言い
燃料を副燃焼室で燃焼させてその燃焼ガスでタービンを回して
その駆動力でポンプを回し主燃焼室に燃料と酸化剤を高圧注入している

エキスパンダーサイクルでは副燃焼室が無く
ノズルスカートで冷却用の液体水素が気化した時の圧力で
タービンを回す方式を取っている
タービンを回した後の水素を、燃焼室に送り込むと複雑になるので捨てている
これはLE-5やデルタの2段目のような小型エンジンでは有効だったが
1段目用大型エンジンで採用されるのは初