ウクライナ派遣中の薬剤師「状況は深刻化」 侵攻2年、現地報告
https://news.yahoo.co.jp/articles/55c6c6b31bb0b18c08bb70d0d3b15c66766ae550
仲里さんのウクライナ派遣は3回目で、今回は1月下旬に活動を始めた。ロシアに近い東部から多くの人々が逃げてきた西部イワノ・フランキウスク州で、避難施設を回りながら現地の赤十字社に薬の適切な管理方法を教える支援などをしている。

 ウクライナの2年間の変化について、仲里さんは「国民が金銭的にも、精神的にも疲れてきている」と指摘。同僚の医師や看護師でも家庭の事情などで同国東部の故郷に戻ったり、国外に避難せざるを得なくなったりした人もいるという。

 特に元兵士の心身のケアは課題で、仲里さんは「病院には戦闘で傷ついた多くの元兵士が収容されていて、手足を失った人も少なくない」と説明。元兵士の中には精神的に過敏になり、東部から避難してきたロシア語なまりのウクライナ人の言葉を聞いただけで「スパイがいる」と警察に通報して騒ぐ人がいたほか、錯乱して家族に手りゅう弾を投げた人の話も聞いたという。