ウクライナ軍、兵士の採用活動強化 高まる国民の議論:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR241Q30U4A220C2000000/

ウクライナで不足する兵士の確保に向け、軍が採用活動の強化に取り組んでいる。ロシアによる侵攻は24日に丸2年を迎え、東部の前線ではロシア軍が攻勢をかける。ウクライナでの動員法制の改正には時間がかかっており、市民からは賛否を含め様々な声が出ている。

不足する兵員の確保に向け、警察とウクライナ軍の採用組織の合同チームが企業やスポーツジムなどを訪問、徴兵年齢に達した男性を確認して召集令状を手渡す事例がこのところ目立っている。

いわゆる「徴兵逃れ」を防ぐためのウクライナ軍の取り組みへの国民の見方はさまざまだ。軍の歩兵部隊に所属し、東部バフムトなどで戦闘経験のあるユーリ氏は「今、私たちは戦わなければならない」と述べ、2年間戦い続けた戦闘員を入れ替えるために追加の動員が必要と強調する。

ただ「(ロシアによる)戦争は国家への挑戦であるという意識が育っていない」として政府にも責任があると指摘する。