クリミアの人権状況

ロシアに強制移動させられた人たちが心配だ

https://www.moj.go.jp/isa/content/930006247.pdf

USSDの2016年報告書

「占領当局などの機関は、電子監視に携わり、逮捕状を持たずに住居などの家屋に入り、反対派であると考えられている人物の親族や隣人に嫌がらせをした。」
「ロシアの占領当局は、武器、薬物または『過激主義の書籍』の捜査を名目にして、地元の住民、特に、クリミア・タタール人と少数民族のウクライナ人を畏縮させるために家宅捜索を恒常的に実施してきた。
クリミア人権擁護団体によると、銃で武装し目出し帽を被った男たちが家に押し入り、場合によっては、住民からの抵抗がないにもかかわらず、ドアや窓を壊して侵入した。
「人権擁護団体は、ロシア当局が、電話を盗聴し電子的な通信を傍受する権限を広げ、疑わしい活動について報告する情報提供者のネットワークを確立したと報告している。
メジリスの構成員によると、ロシア当局は、何百人ものクリミア・タタール人を『インタビュー』と称して招いて、そこで、当局はインタビューを受ける人の電話での会話を再生し、彼らのEメールを大きな声で朗読した。
報道関係者は、FSBがフェオドシアの病院の医師に対して、個人的に親ウクライナの立場を彼が表明したと同僚が訴えたためにインタビューをおこなったと7月に報じた。
保安要員による盗聴と訪問は、プライベートであっても占領に反対する意見を表明するのを恐れる風潮を作り出している。」
「報道関係者の報告によると、FSBは、『過激主義』であると思われる個人のリストと称しているが実は占領に反対していることが知られている個人のリストを含んでいる通知を、
もし該当する個人からの通信の受け取りがあった場合にFSBに報告するように指示を出して、クリミアの全ての郵便局に送付した。
ロシア当局は、出頭するように命じて、もし彼が質問に答えるのを拒むと精神病の検査を強制的に受けさせると脅した。