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ロシア側の密度も最終的には2倍になりますが

1)ロシア軍の追撃先鋒は距離が延びるにつれ減少する。
 追撃するロシア側は、当然にことながら兵站インフラが全くない地域を進まなければなりません。
 先鋒衝力は順次減少します。
 ウクライナの防御線に辿り着く頃には、ウクライナは準備した陣地と戦力で、ロシア軍先鋒を叩けます。
 この際、追撃するロシア軍は砲兵の追随展開も手間がかかるので、砲兵支援も減少が期待できます。
 つまりこの段階でロシア軍が期待できるのは航空支援だけですが、ロシア機の進出距離が延びれば
 それだけソーティ数も減りますし、迎撃のチャンスも生まれます。

2)長距離を進撃したロシア軍は兵站の再編成が必要
 現在の補給線の延伸が必須です。
 補給線が延びれば、輸送に時間もかかりますし、補給部隊が補給を食います。
 鉄道の敷設には時間がかかりますし、短期間ならともかく長期の対峙には体制構築に時間が必要です。
 つまり、ロシア軍は追撃しても攻撃頻度を減少せざる得ません。
 ソ連/ロシア軍の師団規模の1回の進撃距離は100〜150Km前後とされていました(軍で200〜300km※師団の超越交代込み)
 現在のロシア軍ではこのラインに到着するのがちょうど限界かと。
 そこを待ち構えて打撃すれば、補給線の再構築まで数週間〜数か月の時間が稼げます。

3)ロシア軍が警戒し最初から兵站を再構成しつつ前進した場合時間がかかる。
 ロシア軍がウクライナ軍を急追せず、マイペースで進撃した場合。単純に時間が稼げます。
 接触もないのでウクライナ軍の損害も発生せず、落ち着いて陣地構築に励めます。
 で上記で書いたのと同様に、ロシア軍の準備が整うまでに数週間〜数か月の時間が稼げるわけです。

つまりこの大規模後退で米国支援再開までの時間は稼げます。
(この段階でも米国支援再開できなければ、それはどう考えても終わり。もうどうしようもない・・・)