ロシアLNG、消えぬ存在感 1月欧州向けは侵攻前比3割増:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1831S0Y4A210C2000000/

ロシアが液化天然ガス(LNG)輸出で存在感を維持している。1月の欧州連合(EU)向けの輸出量は約160万トンで、ウクライナ侵攻前の2022年1月からむしろ3割増加した。米国の制裁対象となった新規プロジェクトでは初出荷の準備が進む。日本も代替調達先の確保が難しい。ロシアの継戦能力はそがれていない。

欧州調査会社ケプラーによるとEU向けの1月の輸出量は約160万トンで、22年1月比31%増えた。23年12月は侵攻後に単月として最高の約180万トンを輸出した。大型ガス火力発電所2基を約1年間運転できる量だ。

EUは北極圏の事業「ヤマル」などからロシア産LNGを輸入している。国別でみるとフランスとベルギー、スペインが多い。欧州域外では日本が極東ロシアの事業「サハリン2」から輸入を続けている。毎月50万〜70万トン程度を安定的に調達している。

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