こと医学用語に関しては日本語/日本人医師は恵まれてる、という話はここで見たんだっけか、ついっただったっけか。

【大腿骨は太腿の骨です】
という日本語では馬鹿らしいくらいアタリマエの文章が例えば英語だと
【Femur is the thigh bone】
になるなど、ほぼすべての骨について現代英語と全く関連性のないラテン語起源の謎単語を憶える羽目になると。
知らなければ本に出てくる名詞が骨の名前かどうかすらわからないと。

言われてみればその通りだ。
日本語名称のないものに和製漢語の大量生産で対応した先人たち、何々骨と付けるだけで骨の名前にできる日本語の柔軟性に感謝しよう。

なお上記、口語だと大腿を【だいたい】と【ふともも】に、骨を【こつ】と【ほね】に正しい組み合わせで読み替える手間は生じる。
日本語学習中の外人は泣く。