ワシントン海軍軍縮条約では主力艦建造を規制したものの補助艦の建造は無制限にしたために補助艦での軍拡競争になってしまい
その教訓からロンドン条約で補助艦にも規制をかけた…と一般に説明されますが
そもそも各国の中の人達がワシントン条約の交渉段階で「主力艦に歯止めをかけても補助艦が無制限だとそっちで軍拡競争になるだけだ」と予測出来なかった訳がないと思います

なのでワシントン時点での各国の真意は「全ての軍拡競争を終わらせよう」ではなく
「高価な主力艦で軍拡競争をすると財政が破綻するから代わりに安い補助艦で競争しよう」であって
いざ始めてみると補助艦の軍拡競争も予想より高くついたからロンドン条約で止めた…という流れではないでしょうか?
定番の説明では補助艦での軍拡競争を誰も予想出来ていなかったかのような書き方になっていますが