【イギリスのWW2での戦略爆撃派アーサー・ハリス】

WW2時のイギリス第5航空団司令官。
最低の男です。

戦略爆撃派もピンからキリまで色々るが、こいつは
「単一の都市に一時間半にわたり1000機もの爆撃機をなだれこませ、都市防衛―対空砲火だけでなく消防や救護活動をも無力化し、爆弾と焼夷弾を集中して焼き払う」
「発生する火災現場に後から駆けつける消防夫をその時点で殺傷するために遅発性の信管をつけた11キロ爆弾を混ぜておく」
ここまで殺った。
はっきし言って殺人愛好者のサディストです。
「航空主兵派」ってこんな連中だぜ?

このハリスが、1942年頃、イギリスの全戦争資源を戦略爆撃に集中し、無差別爆撃でドイツを焼き払えば戦争に勝てる!と政界運動した。
当時のイギリス国民は、まだ戦争に自信が持てずハリスの威勢のよい提案にかなりクラッときた。

ところが、さすがにチャーチルが否決した。
理由は「パラドキシカルロジック」。
戦略爆撃に資源を集中すれば、当初は戦果を上げるかもしれないが、やがてはドイツも対策を打つ。
爆撃目標となる施設を分散疎開させたり、防空を強化したり。
イギリスが戦略爆撃に一点賭けしても、ドイツ側のリアクションでやがては戦果が頭打ちになり停滞するだろう、と。

日本の五十六は、そこまで残虐ではなかったかもしれないが、その戦略思想は「ハリスと同類」だと考える。
繰り返すが「航空主兵派」てこのレベルの連中ですよ。