>>405
「ロシアの躍進のリスクは現実的だ」
2月17日、キエフはそれまで要塞拠点であったドネツク北郊外のアヴディウカ市を放棄しなければならなかった。

「それはロシア語圏ドンバスにおけるウクライナ抵抗の中心であり象徴でもあった」と、「アヴディウカの戦い」に関する報告書は強調し、一連の忌まわしい教訓を引き出している。

「ロシア人は都市を区画化し、特に大規模に滑空爆弾を使用することで手口を変えた」とこの文書は述べている。
155 mm 砲弾が 7 kg の爆薬に対して滑空爆弾は 200 〜 700 kg を投射するため、厚さ 2 m を超えるコンクリート構造物を貫通することができます。
1日あたり1,000人以上の兵力を失ったウクライナ防衛軍にとっては地獄だった。
さらに、ロシア人は地上の音響探知システムを阻止するために軽歩兵兵器に消音装置を使用している。

この最後の報告書は、「ウクライナ軍による撤退の決定は驚きだった」と述べ、「突然のことと準備の欠如」を強調し、
この選択が「ウクライナ軍の決定よりも耐え忍ばれた」のではないかと懸念しており、混乱の可能性を示唆している。

「ウクライナ軍は、攻撃者の努力にさらされる前線の一部を維持するための人的・物的能力を持たないことを戦術的に示した」と文書は続けている。
「アヴディウカでのウクライナ軍の失敗は、『精鋭』旅団――第3アゾフ航空強襲旅団――を緊急配備したにもかかわらず、
崩壊した戦線の一部を局地的に回復する能力がキエフには無いことを示している」とこの最後の報告書は警告している。

この戦術的成功をロシア人がどうするかはまだ分からない。
前線全体を「かじってゆっくり揺さぶる」という現在のやり方を続けるのか、それとも「深層突破」を目指すのか。
「アヴディウカの背後の地形がそれを可能にしている」とこの最近の文書は示唆しており、西側筋はロシア人自身も「マスキロフカ」の練習に熟達しており、
「強い戦力が弱いように見える」傾向があるとも警告している。

この分析によれば、2年間の戦争を経て、ロシア軍は「ウクライナ軍の継続的な消耗に基づくゆっくりとした長期にわたる戦争」を遂行することを可能にする「作戦上の持久力を開発」する能力を示したという。