🇷🇺⚫ CIG #commentary|クロッカス市庁舎テロ事件の背後に「イスラム国」がいることを示す確かな証拠があり、ISIS自身が犯行声明を出しているにもかかわらず、ロシアのニュースチャンネルや親ロシア派の西側識者たちは、ウクライナとウラジーミル・ゼレンスキーが真の首謀者であるというシナリオを推し進めている。

ウラジーミル・プーチンと連邦保安庁(FSB)は、4人のジハーディストがモスクワのコンサートホールに放火して143人以上を殺害し、ロシアにおけるISIS/ISKPの活動の可能性について3週間前に米国情報部から警告を受けていたにもかかわらず逃亡を図ったという恥ずかしい失敗を隠蔽しようとしている。彼らは、テロリストはチェチェン人であり、アジュナド・アル・カブカズ・グループに所属している、あるいは、ウクライナによってリクルートされた単なるジハード主義者のタジク人であり、ロシアに対して非正規戦争を戦っている、と偽って、SBUの仕業であるかのように見せかけようとしている。

おそらく、今月初めにイングーシェチアでISKPの2つのセルを全滅させた後、FSBはISKPからの脅威をすべて排除したと思って油断したのだろうが、それは間違いだった。ISKPは、アフガニスタンとパキスタンに多数の拠点を持ち、インドのジハード主義者とつながり、パキスタンの情報機関から援助を受けている可能性が高いISISの最も強力で最も多産な組織であることに変わりはない。

ISKPはイランにも浸透しており、2024年1月にはIRGC将軍カセム・ソレイマニが埋葬されているケルマン市を空爆した。

ISISは中央アジアだけでなく、
中東でも再び台頭している。ISISに対処していた権力者の目は、ロシアのFSBはウクライナの破壊工作に、イランとアメリカはガザとレバノンの事件に、それぞれ別のところに注がれている。世界中の治安機関がISISとその支部に真剣に取り組まない限り、クロッカス市庁舎のような攻撃はより一般的になるだろう。

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