白昼に行われたこの突撃は、ロシアがウクライナで拡大して25カ月あまりたつ戦争で、戦車による過去最大級の強襲だった。ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)の4月1日の戦況評価によると、第6戦車連隊は当初「(トネニケ)村の北西へわずかに前進した」

だが、この進撃は長く続かなかった。第6戦車連隊のT-90戦車36両とBMP歩兵戦闘車12両は地雷原に突っ込む。そこにウクライナ軍の空挺兵らが扱いに長けた対戦車ミサイルを撃ち込み、さらに爆薬を積んだFPV(一人称視点)ドローンも襲いかかった。乗員や歩兵数百人が乗り込んだ装甲車両48両による突撃は、こうして破滅的な結末を迎えた。

ウクライナ側は「この最初の大規模な強襲を撃退した」とCDSは報告している。第6戦車連隊は退却し、あとには大破した戦車12両と歩兵戦闘車8両、それにロシア兵の遺体多数が残された。遺体は数十体にのぼったかもしれない。
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