時系列を無視する人が結構いるが、日英エンジン共同実証事業は次期戦闘機とFCAS(テンペスト)が別計画前提での協力の一貫が日英エンジン共同実証事業
イギリス国防省及びRRはEJ200開発時にXG-40を開発したのと同じ開発手法を考えていた
それに日本企業が協力しますよというのが日英エンジン共同実証事業
だから、最初な英国防省とRRは次期戦闘機用エンジン開発に直接参加するつもりは全く無かった
せいぜい実証事業の成果を、日本の次期戦闘機用エンジンに反映できたらいいね程度としか思ってなかった
日本の次期戦闘機を共通機体とするGCAPでは、RRがエンジン開発に参加してなかったのは当然で、XF9以外のエンジンの可能性も最初から無かった
イギリス国防省や英軍需産業は、日本の次期戦闘機開発参加なんて眼中になかった
せいぜいマーチンベーカーが射出座席の受注を狙っていたくらい
その間に日本の次期戦闘機の機体やエンジンは日本企業のみで設計・開発が進められた
サブシステムレベルの協力も、可能性の検討だけでFCAS(テンペスト)陣営の判断次第
2022年に入るとテンペスト陣営で開発の是非でもめたあげく、イタリアやスウェーデンは不支持の姿勢になった
2022年度予算で、次期戦闘機用エンジンは地上試験用エンジンの詳細は段階に入っていたので、FCAS(テンペスト)の代案検討時にはRRには設計参加余地がほとんど無くなっていた
FCAS(テンペスト)用エンジンの実証機を製作する意義も無くなった
だからエンジン共同実証事業は開店休業状態
既に開発がスタートしていた日本の次期戦闘機を代替案に選んだから、結果的に英企業の設計参加余地が極めて限定的になった
日英で主導権バトルをしたからではない
イギリス国防省も、日本が現次期戦闘機開発計画を中止してくれない限りは
イギリス企業が共通部分の設計担当になれないことは最初からわかっていた
だから作業分担も財政的・技術的貢献に応じた作業分担で合意してもめなかった
最初からイギリスが日本の次期戦闘機開発に乗るつもりだったら、設計担当要求でもめただろう
しかし、開発が既に進められてから乗ってきたから、もう日本の設計を受け入れるしかなくなった
開発費も日本政府が負担してるので、イギリスに発言権もない
最初からRR製エンジンに置き換えるだの、BAEが機体設計を主導するなんて不可能だった