>>174 この件、ロシアンソースのFighterBomber が投稿

悲しい映像だ

私は弾道ミサイルに対する防空のスペシャリストではないし、全般的にミサイル防空システムと防空手段の仕組みについては、それを撃破する方法についての知識しかない。加えて、ある種、強迫観念があり、数回S-300システムの実際の運用を見る機会があった。いわばインサイダーの立場から。なので、私なりの見方でコメントさせてもらう。

まず第一に、私個人の防空手段の評価は、この特別軍事作戦の結果を受けても変わることはなかった。勿論、主観的なものだし、各システムについての統計データを持ち合わせてはいないので、評価はそのままだ。

今回の映像について。この場所からでは、砲撃部隊の訓練レベル、作業の適切さやタイミング、隊員の身体的状態、システム全体と個別要素の作動状況がわからない。S-300だったのか、球形のS-900だったのかもわからない。

発射機にどの種類のミサイルが、何発装填されていて、その状態がどうだったのかも不明だ。

どれくらいの数のミサイル(映像からATACMSだと確認できないものの)、または他の種類のクラスター弾か、防空部隊がどれだけ攻撃を受け、何発のミサイルが撃墜されたかもわからない。

S-300システムは対空ミサイル防護で守られるべきだ。いわゆる「トール」、「パンツィリ」、「オサ」、「ストレラ」など。

どのような防護があり、準備態勢と編成はどうだったのか、その防護がどう機能したかも、映像からはわからない。

つまり、非常に多くのことが不明なままだ。

わかることは、防空部隊が戦っていたこと。

自身を被弾から守れなかったこと。

このシステムを守る防護手段も、ミサイルからも誘導および目標特定作業を行っていたドローンからも守れなかったこと。

ベルベクでもほぼ同じことが起き、より悪い結果になったこと。

このような攻撃から自身すら守れないシステムなら、誰も守れないということ。

そして、実戦において撃墜する方法を学ばなければならないということ。スライドやプレスリリースの勇ましい声明、広告パンフレット、試験場の条件ではなく、実戦でだ。

さもなければ、我々全員が殺されてしまう。

「間違いは許されるが、嘘は許されない」