イスラエル諜報機関が戦争犯罪を追及する国際刑事裁判所(ICC)検察官を脅迫
Revealed: Israeli spy chief ‘threatened’ ICC prosecutor over war crimes inquiry
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モサド長官コーエンは、イスラエルによる戦争犯罪を追及するベンソーダ検事に対して、当初は融和的に、やがて脅しを交えて、捜査から手を引くよう圧力を加える極秘作戦を実行した。

先週、ICC主任検事はガザでのイスラエル軍の戦争犯罪に対してイスラエル首脳への逮捕状を請求したが、この脅迫事件は2015年までさかのぼる。同年1月、女性検事ベンソーダはガザや西岸地区、東エルサレムでの戦争犯罪について、本格的捜査の前段階となる調査の開始を決定した。

2018年、コーエンはベンソーダに“待ち伏せ”を仕掛けた。ニューヨークにおいて、ベンソーダがコンゴ大統領カビラとの会談の途中、コーエンが突然現れたのだ。カビラがなぜコーエンを助けたのか不明だが、両者が何度も秘密裏に接触していたことが知られている。

以降、コーエンはベンソーダにたびたび電話をかけ、会合を求めた。「なぜ私の電話番号を知っているのか?」とベンソーダが尋ねるとコーエンは「私の生業を知らないのか?」と返した。
コーエンは当初、良い関係を築こうと「良い警官」を演じた。ベンソーダをイスラエルの協力者とする目論見だろう。

やがて彼の態度は変わる。19年から21年に少なくとも3回の会合があったが、あるときコーエンは、ベンソーダ夫妻がロンドンを訪問したときの隠し撮り写真を見せた。
また、コーエンは彼女と彼女の家族について質問した。それはベンソーダが脅迫と受け取るに充分なものだった。

モサドは家族を含めて彼女の名誉を棄損する情報の収集を行っていた。そこには彼女の夫に対するオトリ捜査の記録も含まれていた。
このオトリ捜査の容疑も実行者も不明だが、ICCに影響力を得たい第三国の関与や、情報そのものが捏造された可能性もある。