最近は共同開発という用語を政治利用するケースが目立っている
始まりはJSFことF-35開発

F-35開発は多くの国に出資を募っている関係で、建前上は国際共同開発となっている
ほとんどの開発はアメリカの手で行われており、共同開発国に名を連ねても、大した権利もないのが実情
情報開示や技術移転は極限られたものしか認められず、厳しい制限が課せられている

次期戦闘機/GCAPでも共同開発という言葉が政治利用された
実質的にはFCAS(テンペスト)構想が頓挫して、代案として日本の次期戦闘機が英伊に採用でしかない
機体やエンジンの設計に英伊企業が原点でも参加することがなく進められている
共通機体のほとんどは日本で設計・開発がされている状況だ

それでもFCAS(テンペスト)が事実上頓挫したイギリスの名誉の為に共同開発アピールがされている
テンペストが空中分解して日本の次期戦闘機採用ということが世界的に晒されるのは政治的ダメージが大きい
EU離脱以降、イギリスの国際的地位が低下してる状況では避けたいことだった
日本政府の対英配慮から国際共同開発という体裁を取って、その代償として素直にGCAP/GIGO
合意してもらう政治的取引

今回の練習機の共同開発という唐突な話も、日米同盟の強固さをアピールする為の政治的利用
アメリカも大した影響が無いから日本側の要請に応じて共同声明に盛り込むことに同意したのだろう
実質的には空自がT-7Aを採用、教育システムを日米で協力して構築するという話でしかない