>>599
戦時における交通の要衝とは

1つは攻勢における要衝、つまり、その獲得と維持によって、攻勢可能な方向が多方向に拡大し、敵軍に戦力の分散を強制できる。または、接触線を拡大し、敵陣地の無効化や対応戦力を飽和させられる。あるいは敵軍の補給線を射程範囲に入れ、補給の阻害を強制できる

もう1つは防衛における要衝
周囲の自軍の拠点・集積地へのリソースの補給と移転を行い、それらを管理するハブ。都市間を繋ぐ継続的な大容量の資源交換が必要な際の、その中継地点。

イジュームとクピャンスクはどれでもない
どちらも河川により一定の制限を受けていて、東方への補給は限定的になる、ある意味戦略的な「行き止まり」
だからこそ、その獲得がほぼウクライナの限界になった

そしてハリコフとヘルソン攻勢でウクライナ軍が消耗しなければ何が起きたのか?
2023年の反転攻勢はカホフカダムの破壊によるロシア軍の甚大な被害から始まり、アルテモフスク、ザポロジエ、ヘルソン、ハリコフの4方向からウクライナ軍が強襲することになる

ハリコフ方向ではバラクレヤからイジュームまでほぼ全てのロシア軍が包囲されて殲滅されただろうし、ヘルソン方向ではダムの破壊に伴う川幅の減少を活かせる大軍が対岸を制圧、ザポロジエでは地雷原に突っ込む必要もなく飽和攻撃で、付け焼き刃のスロビキンラインを余裕で突破できた
ロシアは攻勢に対応できずクリミアまで到達できただろう
当然アルテモフスクも逆包囲でロシア軍は殲滅できる
2022年に無駄な攻勢をかけず2023年まで我慢していればウクライナは勝ってたが、その一年我慢できなかったせいで現在の惨状がある
西側はNATOの兵器によるロシア領内の核施設攻撃を容認(事実上要求)して事態を何とかエスカレートさせようとしているが、
どっちに転んでもウクライナに未来はない