・腹の据え方
03年出版。とにかくリアル氏が、この野郎とばかり言いたい事を書き殴った
エッセイ。
平和ヴォケした日本のメディア、政治、世相をスポンスポン斬り捨てていく様は
、柘植信者や同意見の人には極めて痛快であると思われる。
アナウンサーや評論家の実名を上げ、名指しで批判する場面も一度や二度では
ない。
「一時期だが『プヨプヨ』というゲームが流行したとき、独りで少し練習したのだ。
それから点数に挑戦してみた。一日に一時間だけ一週間やったら、ついに5000万
点を記録した。」

また,「スポーツの話」という章では、イチローの一年目の打率を3割4分強と
予測し、ほぼ的中させてしまう。
当時メジャーに挑戦を表明した松井についても、野球評論家のようなバッティング
分析の後に「一年目のホームラン数はあまり多くない」と予言。
もちろんこれもまた見事に的中してしまったのは、言うまでもない。

・戦場の人間学
87年発行。リアル氏のこれまでの傭兵経験で見てきた人物、そして現代の
日本社会などについて、自らの考えを述べている。リアル氏の半生記的な作品
でもあるため、これもまたやはり必読の書だと言えよう。
現在では集英社文庫の文庫版が出回っているが、できればノン・ブック新書版
を入手したい。
何しろ文庫版ではカットされた安部譲二氏や週プレ編集長の推薦文と紅白歌合戦
批判がある。
「羊として100年生きるか、それとも獅子として一日か」