>>621
 そもそも売る気が無かったってのが大きいね
 日本の防衛省案件って原価と工賃に適正だと防衛装備庁が判断した利益率をかけるシステムでどれだけ沢山作ろうが赤字のままなのよ だから沢山作る程赤字が増えます 防衛に関わっている企業は基本的にお国の為の社会貢献としてやっているので輸出で数を作るって話になると今より赤字が増えるのでノーサンキューなんだ
 また日本の防衛産業は他に本業で利益出していて儲けたお金を還元して防衛やってる所が多い 輸出なんかすると本業の邪魔になるケースがある 先般防衛ビジネスから撤退したコマツが分かりやすい例でコマツの重機は性能が高く世界シェアトップのグローバル企業です 当然中国にも大量にコマツの重機が輸出されている訳だ そこにコマツ印の装甲車を対中戦に最適だと輸出したとすると本業に対する営業妨害になるんだよ コマツにとって重機ビジネスと防衛ビジネスのどちらが大事かは論ずるまでもないので昔から輸出に反対しており結局防衛から撤退した
 最後が何が売れるか分かってない 西側世界ではNATO標準があり弾の規格だけではなく、操作方法や教育方法などの標準化が図られています これに対応していないとそもそも売れない訳だ ところが日本はNATO標準に従う必要がなく自衛隊の要望だけに従って作ってきたので他国は性能が良いと思っても買えない また防衛企業は上記の理由で社員を海外出張させてNATO標準の情報収集するなんて金の無駄だから何処もやってない だからNATO標準と違うって事は皆分かっているんだけど具体的に何がどう違うのか誰も知らないんだよ 旧ソ連兵器以上のガラパゴスと言えるね だから売りようがない
 ここに書いた話は防衛装備庁が10年ほど前に防衛産業にアンケートした内容で三菱とIHIの他は皆輸出したくないと回答していた 名前は明かされなかったが主契約ベンダーの一社が輸出する方針に防衛省が舵を切るなら弊社は防衛産業を撤退すると回答しており当時からコマツではと言われていたが、やはりコマツは撤退した