世界で最初にMRAPを制式装備にしたのは南アフリカ軍だった。
その史料は、ネット上のポリコレが邪魔してとても探しにくいのだが、簡単な事実は、
メルセデスベンツ社の「Unimg 416~162」のシャシをベースに使ったということ。
まず1974年に「Bosvarks」という型が仕上がり、それを改良して1978年に「Buffel」
(英語にすれば、バッファロー)ができた。V字状の装甲底鈑の下に樹脂製の、
200リッターの燃料タンクと100リッターの飲用水タンクあり。非常に地雷の脅威が
高いところでは、タイヤの中にも水を満たした。それによって車重は500kg、
重くなるが。米軍は、ポリコレのために南ア軍の膨大な知見をまったく関知していなかった。
だから、南ア人が数十年も前から解決済みの問題を、2000年代以降、一から「再発明」
する必要があった。その間にどれほどの米兵が無駄に死傷させられたかを、思ふべし。