ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、ことし6月までの半年間に死亡した人の数が、生まれた子どもの数の3倍にのぼり、地元メディアは「人口減少の危機だ」として懸念を伝えています。

ウクライナ政府が公表したデータを分析しているサイトによりますと、ことし1月から6月までにウクライナで生まれた子どもの数は、およそ8万7000人だったということです。

ロシアによる軍事侵攻開始前の2021年と比べて3分の1に減少し、去年の同じ時期と比べても9%減っていて、軍事侵攻の長期化で国内外での避難を余儀なくされていることなどが影響しているとみられます。

一方、死亡した人の数は25万人余りで、生まれた子どもの数の3倍にのぼったとしています。

このサイトでは、詳しい死因について明らかにされていませんが、死亡した人は、人口が多く、ロシア軍の攻撃が相次いでいる東部のドニプロペトロウシク州、ハルキウ州の順に多かったということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240806/k10014538281000.html