あらゆる速度域に最適なエンジンというのは実はクセものでね
その為にコスト増と重量増を許容する程のメリットが無いのだと思う

例えば、次期戦闘機でいえばA/B使用時の効率はさほど重視する必用がない
ほとんど稀な緊急時の場面でしか使うことがないので、その領域での高効率はさほど重要ではない
同様に低亜音速時の効率もさほど求めることも必用ないだろう
次期戦闘機のコンセプトからして低速でトロトロと飛ぶ任務がほとんど無いからだ
そうなるとA/Bを使用しない遷音速〜超音速での巡航で効率が良ければ軽量でスリムなエンジンの方がよい
わざわざ重い重量と高コストを甘受してアダプティブエンジンにするメリットがない

イタリアやスウェーデンがイギリス構想を見限ったのはエンジン問題が大きいと思われる
ただでさえエンジン開発を遅れてるのに、それほど必要が無い機構のエンジン開発に年月かけられては
開発遅延による負担がどれだけ膨らむか見当もつかないから
イタリア国防省は手堅くエンジンに目処が付いている日本の次期戦闘機に乗った方が低コスト・低リスクと判断した