ロッキード・マーチン、パイロット不要のF-35を提案
https://www.defenseone.com/business/2025/05/lockheed-pitches-pilot-optional-f-35/405653/
新たなF-35アップグレード計画
- ロッキード・マーチンCEOのジム・タイクレット氏が、パイロット不要で飛行可能なF-35の開発計画を発表
- 空軍の次世代航空優勢(NGAD)競争で敗北した後、F-35プログラムの「スーパーチャージ」版を提案
提案される改良内容
- ステルス性向上のコーティング改善
- エンジンノズルの再設計
- 外形変更
- 新しい電子戦能力
- 自律飛行機能(NGAD開発で培った技術を活用)
- 第6世代戦闘機の能力の80%を半分のコストで実現可能と主張
開発スケジュール
- 2〜3年以内に飛行試験に移行予定
- 現在のTR-3(技術刷新-3)は今年末までに完全な戦闘能力を獲得見込み
背景と課題
- ロッキードは空軍がボーイングのF-47戦闘機を選定し、海軍のF/A-XXプログラムからも除外されたため、収益源の確保が必要
- F-35への新技術追加は長年の課題で、ブロック4改良に必要なTR-3の納期も数年遅れ
販売見通し
- 年間156機の生産率維持に自信を表明
- トランプ政権下でのNATO脅威やイーロン・マスクらの批判にもかかわらず、国際需要は堅調と予測
- サウジアラビアやインドなどの新規顧客獲得に期待
- 地政学的脅威の高まりにより、第5世代戦闘機として唯一量産中のF-35への需要は継続すると分析