ロシア、西側制裁が「数十年」続くシナリオに備え=外務省高官
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/L3ALLFWJRBMWRLGKMZ7RUTV55E-2024-08-19/

ロシア外務省のビリチェフスキー・経済協力局長は16日、西側諸国による対ロシア経済制裁について、ウクライナ和平が仮に実現しても数十年間維持されるとの見通しを示した。
プーチン大統領は制裁の全面的解除が和平の条件に含まれると述べてきた。

ビリチェフスキー氏はモスクワで開かれたパネル討論会で「今後数十年続く話だ。ウクライナ和平達成の進展や結果は単なる口実」とし、「制裁の最終目的は不公正な競争だ」と語った。

同国の政財界では制裁緩和を働きかけるべきか、あるいは制裁の長期化を現実的なシナリオとして受け入れ、対処法を見いだすべきかという議論が広く展開されている。

同氏はまた、ロシアがイラン、北朝鮮、ベネズエラといった他の制裁対象国と戦略を共有しており、欧米の圧力に共に抵抗する国際的な「反制裁」連合を作ることを目指していると述べた。

制裁がロシアに経済の再構築や、以前は西側諸国から輸入していた付加価値の高い製品の増産を迫るといった、一定の効果があったとの見解も示した。