>>572
震電よりも早く1940年頃にアメリカ陸軍航空隊がR40Cという性能要求仕様書(速くて重武装で操縦士の視界のいい戦闘機が欲しい)に答えて、「ヴァルティー XP54 スウーズグース」「カーティス XP55 アセンダー」「ノースロップ XP-56 ブラックブレット(これはR40Cよりも早く開発が始まっていた)」の3種の推進式レシプロ戦闘機が試作されている
他にもスウェーデンでもサーブ21が開発されていたので推進式レシプロ戦闘機はこの時期にはわりと期待されていた

アメリカの3種は予定したエンジンが開発中止になってアンダーパワーのものしか積めなかったり、とにかく不安定で飛行中や地上滑走中に操縦不能になったり転けたり射出座席のようなシステムがないと操縦士の安全な脱出が保証できなかったりでいずれも開発中心になっている
サーブ21は射出座席を装備していて性能もよかったのでこれは200機以上が生産され、ジェット化したサーブ21Rも作られている