>>687
B-52も初期の型はターボジェットエンジンを搭載している。

当然ながら高速発揮のためにはジェットが一番なわけだが、初期の(ターボ)ジェットエンジンは信頼性や超長時間運転時の耐久性とかがいま一歩なうえ、燃費がドチャクソに悪いので、長距離飛行用の機体のエンジンとしては多分に不安があった。
なので「テンテンボマー」(10,000(10-Thousand)ポンド積んで10,000マイル飛べる爆撃機、の意味、要は「大西洋横断戦略爆撃機」の意)をフルジェット機にすることにはちょっとどうなんだ、というのがあった。
実際B‐52の最初期のプランではターボプロップ機(6発もしくは4発)としてデザインされている 。
ボーイング案のライバルのコンヴェア案でもB-36をターボプロップ化したものがあったりする。

でもアメリカは高信頼性高耐久度のターボジェットエンジンの開発に成功した上、空中給油の実用化にも成功したので、ターボジェットの大問題である「燃費がドチャクソ悪い」も解決できることになり、次期戦略爆撃機もターボジェットエンジン機一択ということになった。


ソビエトはこの辺の問題を解決できなかった、もしくは早期に可能にすることに自信が持てなかったので、超高速ターボプロップ機(準超音速プロペラ機)の方向に進む。
これはこれでTu-95に代表される「究極のプロペラ機」を生んだ。