>>797
パラシュートはそれを装備して飛行機から飛び降りて無事に着地するというただそれだけでも高度な技能が必要なので、その訓練受けて基準を満たして資格取れたというだけでも「ただの歩兵」とは違うエリートということになる。
そういう「高度な技能とそれに見合った身体能力のある人」がそうそういたりはしないので、必然的に少数精鋭のエリート部隊になる。

第二次大戦のように空挺部隊がある程度以上に大量に編成されてそのための人員も大量に必要になったときには、グライダーに乗りこんで着陸したあと展開する、パラシュートで降下しない「空挺部隊」も編成された。
ノルマンディー上陸作戦とかの時もそうだけど、大規模な空挺降下作戦が行われたときの「空挺部隊」の兵士は大半はこのグライダー降下兵。
パラシュート降下兵は重要な拠点を先立って制圧・占拠するための特殊部隊的運用がされるもので、「敵の前線の後方に一挙に多数の兵士を送り込む」という意味での空挺作戦の中核はこのグライダー降下兵が担ってた。

なおアメリカ軍の場合グライダー降下兵は当初は「乗ってるだけじゃん」ということで降下手当や危険手当が支給されず、「本物の空挺隊員」としてのパラシュート降下兵とは待遇に差をつけられていたけど、そうはいっても損害率の高い危険な任務に従事しているということには変わりなく、
兵士からの不満が続出して制度が改正されグライダー降下兵にも手当は出ることになった(ただしパラシュート降下兵に比べると額は低い)