クルスク。前線は膠着状態にある。ロシア軍とウクライナ軍は8集落で戦闘を続け、グレーゾーンのまま変わらない。深部への侵入は阻止されている一方で、機械化部隊の機動力による拡大はロシアに静的な防衛を強制し、前線を動的に制御して押し戻すことは依然として困難だ。作戦では膠着自体が目標となることはないので、膠着は見た目にも関わらず、互角ではない。このため両軍のうちどちらの計画に基づいているのか、他の戦線への影響、現在のまま推移した時に気候上の地理条件、工業的条件等で有利を確保しているのはどちらかということを考慮しなければ評価はできない。
計画の目標について。現在、ウクライナの部隊は3つの作戦方向から展開している。1.DRGの深部への突破の試み。2.橋頭堡の確保とロシア軍の防衛の穴を見つけようとする試み。3.前線を拡大させ、ロシア軍の対応を飽和させる追加人員の投入と浅部からベルゴロドへ向けての前進。ロシア軍の対応は初めのものに優先的に振り分けられていたが、火砲と陣地を構築し、待ち伏せの打撃を加えた後、現在は部分的にだが後に振り分けられていて、陣地戦に移行している。その要因は、最初の阻止の後、機械化部隊に適した火砲の配備がクルスクの鉄道によって行われたために、ウクライナ軍は鉄道の遮断を当面の目標としたが、その選択によってロシア軍の対応すべき方向性が限定されることになり、火砲と航空による特定の地域への集中的な運用が可能になったためだ。ウクライナの情報フィードはインフラの破壊、領土の支配の連続捏造を材料に「いつか分からないが、いつか良くなる」修辞的な困難の表現に変わった。