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ユスポフ氏はウクライナ侵略を背景とする対ロシア制裁が、原子力発電の燃料であるウランを西側の電力会社に供給する上での妨げになっていると語った。カザフスタンは世界のウラン生産量の43%を占め、これは原油市場における石油輸出国機構(OPEC)加盟国のシェアに匹敵する。

「当社にとっては生産したウランの全部とはいかずとも、大半をアジアの取引先企業に販売する方が(無理をして西側の企業に販売するより)ずっと容易だ。特にアジアのどの国と名指しするわけではないが、当社のほぼすべての生産量を消費することができるだろう。北側にある取引先企業も同様だ」。ユスポフ氏はフィナンシャル・タイムズ(FT)の取材に対してこう語った。一方で「販売先が一部に集中するのは好ましくない」とも指摘した。