中国自動車販売代理店、新車大幅値引きで打撃 業界団体が懸念表明
ロイター 2024年9月24日午前 9:51

中国の自動車販売代理店が今年1─8月に、新車の大幅値引きの影響を受け、計1380億元(約2兆8000億円)の損失を被ったことが23日、
明らかになった。 中国自動車流通協会(CADA)が政府当局に提出した報告書で分かった。

報告書は、価格競争が激化する中で中国の自動車販売代理店が直面している資金難や営業停止のリスクを調査した。

CADAはメッセージアプリ「微信」で声明を公表。消費が低迷する中、代理店の在庫は高止まりしており、安売りを余儀なくされていると指摘した。
CADAのデータによると、8月の新車値引き率は全体で17.4%だったという。

自動車販売代理店国内2位の広匯汽車服務集団は上海証券取引所に上場していたが、株価が20営業日連続で額面価格を下回ったため、
8月に上場廃止となった。
CADAは個人で経営している販売代理店に対する資金繰り支援の強化を要請している。 個人の販売代理店は自動車流通業界の大部分を占める。