米企業Vastが商用宇宙ステーション「Haven-2」を発表 ISS後継に名乗り
sorae 宇宙へのポータルサイト 10/22(火)

アメリカの民間企業Vastは2024年10月14日に商用宇宙ステーション「Haven-2」を発表しました。
Haven-2はVastが国際宇宙ステーション(ISS)の後継と位置付ける宇宙ステーションで、同社は2028年の運用開始を目指しています。

最初のモジュールは2028年打ち上げ予定 完成予定は2032年)

Haven-2は商用宇宙ステーション開発に関するアメリカ航空宇宙局(NASA)の「(CLD)」プログラムを念頭に設計された宇宙ステーションです。
Vastが2025年に打ち上げを予定している4名滞在可能な商用宇宙ステーション「Haven-1」を発展させたもので、居住可能容積は2倍に拡大して
電力容量も強化されており、より大きな機器類の収容や幅広いプロジェクトに対応することが可能とされています。

拡張性も重視されたHaven-2では合計2つのドッキングポートが両端に備わっていて、複数のモジュールを結合させて運用することが想定されています。
Vastによると、最初のHaven-2モジュールは2028年に打ち上げられ、続く2年間に3つのモジュールが追加される予定。
その後も2030年から2032年にかけて、直径7mの大型コアモジュールとさらに4つのHaven-2モジュールが追加される計画です。

完成した十字形の宇宙ステーションには各モジュールのドーム窓に加えて、複数の観測窓を備えた大型のキューポラ、外部へのペイロード取り付け機能、
ロボットアーム、船外活動用とペイロード用のエアロックなどが備わります。
顧客のひとつとなるNASAをはじめ、国際的なパートナー、民間の研究者や製造業者、そして民間宇宙飛行士のニーズを満たせる次世代の
宇宙ステーションが実現するとVastは述べています。(後略)
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老朽化したISS後継となる次世代の民間宇宙ステーションは規模を拡大して2028年運用開始予定ですが、これらも2000-2010年代と違い、
より低コストなファルコン9やファルコンヘビーが既に運行され、その後更にスターシップが運用可能になれば、実質4-5年で完成しそう。

ISSの時には世界が束になっても20年以上かかりましたが。