メモメモ..._〆(゚▽゚*)

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細かい話だけど、『源氏物語』原典を読んだ人にはピンと来ている話として
(読んでいない人には時系列がよくわからない話として)、
道長がまひろに「まだ書いているのか」、「紫の上と光源氏はどうなった?」と聞いた時点で
まひろが書いていたのは「幻」(第41帖)であり(手元の原稿で確認)、
いっぽう物語上、紫の上が亡くなるのは「御法」(第40帖)です。

つまり、ここでまひろが道長へ「紫の上は死にました」と伝えたのはネタバレでもなんでもなく、
公開済み既刊本の内容紹介であって、
「ああ、あなたはもうわたしが書いた物語を読んでいないのですね」
(すくなくともかつてのようにリアタイ勢ではなくなったのね)という、
ある種の諦観のような気持ちが混じるセリフだったんですね。

だからこそ、あの道長の「まだ書いているのか」というセリフには、
すくなくともまひろにとっては「こんな夜遅くまで」という意味だけでなく、
「もう(当初第一読者として想定していた)一条帝はこの世に居ないのに」という含意を汲み取ったうえで
「あなたが書けと言ったのでしょう」という話になるんですね。
#光る君へ