前スレ968
>栗田は普通に作戦内容理解してたよ。
>戦後の米軍聞き取り、死ぬ5年前のインタビューでも答えてる。

戦後の米軍の栗田への事情聴取は昭和20年10月16日〜17日にかけて行われていますが、それを読む限りでは作戦実施時点及び事情聴取時点で作戦の真意を理解してようには思えません。

作戦の真意は【連合艦隊が全滅してもレイテ上陸船団を撃滅せよ】です。
それに対し、栗田の認識は下記です。
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米軍:あなたは、米軍が上陸を完了する前にその行動を阻止することを期待していましたか。
   または船舶補給を破壊して、上陸軍を孤立させようと企図していたのですか。
   或いはまた、アメリカ水上戦闘部隊を撃破しようと考えていたのですか。
栗田:できたとしても、ただ上陸を2〜3日遅らせる程度だったでしょう。
   せいぜい米軍の上陸を一時的に遅延させることに成功することでありました。

米軍:そうしますと、日本艦隊の目的は海上兵力の撃破よりむしろ上陸用舟艇や輸送船や貨物船を攻撃する事にあ
ったわけですね。
    ↑(米軍は正しく本作戦の目的を理解し誘導尋問する)
栗田:両方を攻撃することでした。

米軍「どちらかを選択するとしたらどうですか?」
栗田「水上部隊です。両方いるとしたら、私は目標として戦艦を選んだでしょう」
    ↑(米軍は理解したのに、当の本人は理解していなかった)
(証言記録 艦隊作戦篇 063 p21 問229〜)
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戦後、亡くなる5年前の米ジャーナリストのインタビューに「引き帰さず突入すればよかった。今では後悔している。」
これは
1)戦後によく考えて作戦の真意に気付いた。
2)戦後、叩かれ続けたので、あそこで突入し艦隊と共に死んだ方が良かった。
のどちらかだと思いますが、どちらであっても作戦時点で理解していなかったのは変わりません。