ウクライナのクルスク逆侵攻が裏目に出て、ロシア軍が快進撃

ウクライナ東部戦線でロシア軍が攻勢を強めている。
米シンクタンク「戦争研究所」によると、露軍は9~10月、約1500平方キロのウクライナ領やウクライナ軍が越境攻撃するロシア領クルスク州の領土を制圧した。
ロシアが2カ月で制圧した面積としては侵攻した2022年2月以降で最大だという。

ウクライナ軍が露軍の攻勢を許した背景には、8月に開始したロシア西部クルスク州への越境攻撃があるとの指摘が出ている。
クルスク州に兵力を割いたことで、東部戦線での防衛が手薄になっていたとの見方だ。
これに対し、露軍はウクライナ側の意図に反して東部の戦力をクルスク州に振り分けることをせず、逆に東部での攻撃を強めたとみられる。