>>743
その疑問の答えはたいして難しくないよ。
ロシアの軍事作戦の動機の一つとしてドンバス支援と初めから名言していて、ウクライナの政権を倒すということは否定していた。キエフを占領して政権を潰してしまえばロシア自身の動機や解釈との自己矛盾が生じる。
つまり序盤のキエフ周辺への攻勢は、早期停戦交渉への圧力と南部確保のための陽動。
そしてこの仮説は状況証拠的に補強されてる。実際にキエフ周辺で戦ってるうちに一気に南部のクリミヤへの陸路を確保したし、序盤の停戦交渉が見えてきた時点でその交渉の結果キエフ周辺からの兵を一気に撤退させた。
しかし停戦交渉に関してはイギリスのジョンソンなどの介入でウクライナが反故にしたので目論見通りにならず、戦争が長引く結果になった。ロシア自体当然長期化は望んでなかったが欧米側が長期化を望んで外交をしたので、ロシア側もそれに合わせた対応を取ることになった。
それだけのことでは。早期停戦の目論見は失敗したが同じぐらい重要なのはクリミアの安全。そっちは達成してる。
そもそも序盤はキエフにはパトリオットすらまだ配備されてなかったはずだから、ロシアはやろうと思えば集中的なミサイル攻撃などでキエフを廃墟にすることも可能だった。
そういう点からしてもロシアは最低限、理屈や自己の動機の筋道を通して行動してることがわかる。