英国や米国でテロリスト指定されているHTS

Aaron Maté@aaronjmate
シリア領土の制圧を主導するHTSは、アルカイダの分派である。シリアのアルカイダの創設者であり、ISISの初代カリフであるアブ・バクル・アル・バグダディの元副官であるアブ・モハメド・アル・ジョラニが率いる。名称変更とアルカイダとの関係を断ったという主張にもかかわらず、HTSは米国のテロリストリストに載っている。

米当局者の中には、この状況がすぐに変わるかもしれないと示唆する者もいる。ニューヨーク・タイムズ紙によると、彼らは「同グループがより現実的なアプローチに転向したのは本物だと考えている」と述べ、「同グループがジハード主義組織とみなされれば、シリア政府に参加したり、政府を率いたりしたいという願望は実現できないことを指導者らは知っている」としている。

アルカイダ/HTSが2015年にCIAの支援を受けて支配したイドリブでは、同組織は「実利主義的であることを示した」と当局者は言う。これは、バイデン政権の現高官ブレット・マッカーク氏がイドリブを「9/11以来のアルカイダ最大の避難場所」と呼んだ2017年からの大きな変化だ。米国の「実利主義」の定義に、HTSの支配下で起きたドゥルーズ派の虐殺やキリスト教徒の追放が含まれるかどうかはわからない。

この立場は、HTS をテロ組織とみなす米国の公式見解とは矛盾しているが、少なくとも 2011 年にシリア戦争が始まって以来の米国の政策とは一貫している。翌年、ジェイク・サリバンは非公式に「アルカイダはシリアで我々の味方だ」と書いた。今日でもその通りのようだ。
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