トランプ氏の就任までクルスク地方に留まるよう命令 BBC
2024年12月2日
ウクライナ軍は、ドナルド・トランプ次期米大統領の就任までロシア連邦のクルスク地方にとどまるよう命令された。
「そこで戦っている兵士からのテキストメッセージは、彼らが完全に理解しておらず、負けるかもしれないと恐れている戦いの暗い姿を描いている」
ウクライナ軍は「恐ろしい3,000kgの滑空爆弾の使用を含むロシアの絶え間ない爆撃によって引き起こされた厳しい気象条件と慢性的な睡眠不足について語っている。ウクライナ軍は撤退しているが、ロシア軍は徐々に領土を奪還している」
「この傾向は続くだろう。時間の問題だ」と、戦闘員のパベルは11月26日にBBCに語った。
パベルはまた、極度の疲労、交代の欠如、そしてほとんどが中年男性である部隊が他の戦線から直接到着し、休む暇がほとんどないことについても語った。
「我々が受け取った報告はほとんど常に悲惨で、 動機に問題があることを示唆している。
作戦の当初の目的の1つである、ウクライナ東部戦線からロシア軍の注意をそらすことが達成されたかどうか疑問視する者もいる。
「現在の命令は、1月末に新しい米国大統領が新しい政策を持ってホワイトハウスに入るまでこの小さなロシア領土を保持することだ」と彼らは言う
「我々が直面している主な課題は、トランプ大統領の就任と交渉開始まで最大限の領土を保持することだ。その後何かと交換するためだ。何と交換するかは誰にも分からない」とパベル。
「重要なのは捕獲ではなく保持することだ。これでは我々にとって物事はまだ順調ではない」 と、軍人のヴァディムも書いている。
兵士らはまた、北朝鮮の兵士を捕獲した者にはドローンや特別休暇などの報酬が与えられると語っている。
「暗いクルスクの森で北朝鮮軍を見つけるのは非常に難しい。特に、ここに(北朝鮮兵が)いなければ」と、パベルは皮肉を込めて述べた。
国防省の諜報局は、クルスク地域の北朝鮮軍はロシア軍の前線にはいないと報告したが、それ以前にウクライナ参謀本部は北朝鮮軍との戦闘を報告していた。